今週、絵本原画の整理をしています。
整理している原画は、絵本「スマントリとスコスロノ」(福音館書店)。
今から9年前に刊行された絵本です。9年前か!早い!
今後、原画を他の方に見せたり、他の場所に移動する可能性があるかな?という感じ。
そのため、使用原画のリストを作る必要がありましたが、その作業をしている過程で悩んでしまいました。
どうしたもんかなあ〜と。
昨年から先延ばしにしていて、この春になってしまいました。
なんでグルグル作業が停止していたかというと、原画の半分くらいが、台紙に仮ばりだったため。
原画のサイズを測っていても、そのため度々う〜〜ん。と悩んでしまう。
*自分の手元で、これまでと同じように保管するにしても、今のままの状態にしていいのか?
*今後のことを考えて、持ち運びや、見た目がいい状態にしたほうがいいのか?
と、いうことに、ぐるぐると無駄に考えて作業が止まっていました。
このままだと、さらにモヤモヤ考えるだけで、、、、カレンダーなどの他の作業に手がつけられない。
という感じなので、こちらの作業を先に終わらせることにしました。
ううう。アホだなあ私は。
なぜ、原画の半分が台紙に仮貼りだったかというと、絵本を作っている当時、原画のお渡しで、精一杯だったため。
本来なら、厚手の版画用紙に貼り込み作業をするべきだったのですが、その作業ができなかった。
スプレー糊で貼りこめばよかったのですが、当時はしたくなかった。
原画のお渡しに、余裕がある原画は、ヤマト糊で貼り込みをしていました。
(↑こんな感じにポイントで、ノリをつけて貼ってお渡ししていた原画。)
あれから数年たち、原画展でも何度か原画を飾ったりしました。
*ビリケンギャラリーでの原画展
*東京:馬喰町 馬喰町ART+EAT https://www.art-eat.com/でのイベントで、壁面での展示。
*ジョグジャカルタでのグループ展
*滋賀県の図書館での展示
*埼玉での古民家でのイベントでの壁面での展示
など。。。
*木口木版などの講習会で参考作品としてみてもらったりと。
などなど。。。(あとでまとめなきゃな、、、。)
だんだんノリが付いている周辺がよれて、薄い和紙にシワができたのでした。
結局、当時の状態にこだわるのではなく、
今後飾る時の見た目や、持ち運びを第一にしようと決め、改めて張り込み作業を進めることにしました。
(行動に移すのが、のろのろな私だなあ〜。)
↑台紙から、薄い和紙の版画を剥がしてたもの。透明のフィルムに、裏面を上にして置いている写真です。これから薄くといたノリを塗って、
改めて台紙の厚手の版画用紙に張り込みます。
↑あたらしい台紙に、原画を貼り込んだ様子
↑結局こんな感じ。動画では、数枚。。と言っていますが、結構な量20枚以上?あったかな。
改めて、貼り込み直しました。
このあと、周りの余分な部分を切り取って、改めてサイズを測る。
そしてリストを作ります。
うまく原画の状態の説明もできるように、作業風景を動画でとりました。
説明が、重複している部分があります。
絵本でのP31で、使用しているカット。 呪文を唱えるている、スコスロノ。
音声あり 約54秒
動画の説明
[薄手の和紙に擦って、厚手の紙に貼っていたこと。
くちびるやズボンの色などをアクリル絵具で着色ている。
アクリル絵の具は耐水性のため、これから水で湿して貼りこむときに、絵の具が滲まない。]
絵本でのP32で、使用原画。チトロワティと侍女たち。
音声あり 約1分33秒
動画の説明。
貼りこむガイドのフィルムと、実際絵本で使用している原画部分の説明。
薄い和紙に版画用紙に糊で仮貼りしている状態の説明。
また、ノリを部分的につけているいるので、シワをよっているので、これから改めて台紙に貼りこむことを説明している。
実際に台紙から、原画をぺりぺり〜と、剥がしている様子。
版画用紙の紙が剥がれて、原画に残っている。
水で原画の版画を湿らせると、ノリが浮き上がって、張り付いてる余分な版画用紙も剥がれかな〜。という説明
(使用している版画用紙は、ハーネミューレ。剥がれやすい紙のため、ノリで付いている部分が、紙から剥がれてしまう。)
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