アジア児童青少年舞台芸術フェスティバル で、影絵音楽団くぷくぷ の公演を観ました。
(場所は国立オリンピック記念青少年総合センター/2018年2月23日(金))
「きんぎょがにげた」(五味太郎作:福音館書店より)を舞台化した作品と他2作品。
50分と短い時間。
そして対象が幼児の人形劇ですが、2つのタイプの表現を生のガムラン音楽を聞きながら楽しめる構成になっています。
贅沢〜。
今回の演目は、
*「きんぎょが にげた」(五味太郎作 福音館書店)を影絵で楽しめる形にしたもの
*「ワニとやんちゃなしか:カンチル」
*「まる さんかく しかく」
ほえ~。毎回見るたびにパワーアップしていて素晴らしい~。
幼児対象の公演なので、親御さんに抱きかかえられた、ちびっこたちも。
舞台の前には、カーペットのゴザ席があり、そこでみんなゆったりして見ることができます。
(椅子席もありますが。私はゴザ席が好き。)
最初に影絵音楽団くぷくぷ の、ローフィーさん、ひろみさんが、自己紹介の歌を歌いなが出てきてすごい~。
と、思ってしまう。
いろんな表現ができるって単純に羨ましい。
最初の演目は、「まる さんかく しかく」 三角と、四角と、丸の影絵作品。
単純な形の表現って、やっぱり楽しいな。
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そして「金魚がにげた」(五味太郎作 福音館書店から)を影絵にした演目。
これは面白いなあ。金魚が途中で南の国にも逃げて行ってしまいます。
この舞台でびっくりしたのは、絵本のめくりの進行とは、逆だったこと。
私にはすごい衝撃的でした。(絵本での表現ではないので、当たり前ですが。)
絵本「きんぎょがにげた」は右びらきなので、金魚は左から右に逃げていきます。
でも劇では動きが逆に、右から左に逃げていく!
絵本とは違うんだよ~ん。と、言われているようで、ガツーンと衝撃を受けました。
この絵本を何度も楽しんでいる人ほど、違和感が出たのではないのでしょうか。大人は特に。
小さい人たちは、気にしないのかも。
でもそこがとてもいい!と、私は感じました。
飛び出した金魚は、最初絵本と同じ展開で、逃げていきます。
で、あれれと、違和感がどんどん膨らんでいくころに、、、
異次元。ジャワの南国の世界に金魚が、飛び込んでいく。ワープ。してしまう。。。
途中からのぶっ飛び方が、クプクプでしかできない展開で、
あそこは、とても作り上げるのに時間がかかったんじゃないかなあ。。と、
また、思いつくは、一瞬だったのかしら?と、勝手にそうぞうして面白かった。
車の場面のところは、クプクプ世界には必要なジャンプの場所なんだなあと。私は感じました。
ジャンプ。ジャンプ。
最後は絵本と同じ場面でおしまいです。すごいな。
劇中、ちびっことのお約束の演出も楽しかった。
観客の子供達と、一緒に金魚を探したり、一緒に歌をうたったり。
また、お姉さんだけ金魚が動いているのがわからず、チビ子があそこ~~!と、興奮する場面とか〜。
公演後、甥っ子(3歳くらい)と会う機会があったので、この絵本を一緒に読んでみました。
単純な、お話だけれど、読み手がいろんな楽しみ方がでる絵本。
こういう感じで影絵の形で新たに表現できるのって、とても楽しいし、すごいなあ。っと、思いました。
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そして、もうひとつの演目。
「ワニとやんちゃなしか:カンチル」
豆鹿のカンチルが、ワニに食べらそうになりますが、知恵を使って逃げ出すお話です。
こっちの演目は、影絵ではなく、スクリーンを使わず、人形劇です。
出来上がるまで、時間と手間がかかっている人形。
ハナジョスさんの二人の今までの音楽や、人形や、いろいろの積み重ね。
愛情持って、手が加えられて描かれている、人形たちが並ぶ台。奥に見える、スクリーンの枠。
それがぐわーん。
もう楽しんで、何十年もの積み重なっているものが、グワーンと。伝わってきて、とてもすごいなあと感じました。
「きんぎょがにげた」に出てくる、人形たちは、劇の内容のために、特別に作られた人形たちで、演じられています。
(たしか)
でも、カンチルのお話で使われた人形は、それぞれの人形役者さんが、この演目のために出演する感じ。
違う表現の2本立て。
というのが、とても面白いなあと思いました。
というか、今回観て、あらためて面白い違いだなあ。。。と、感じました。
(うまくかけなーい)
影絵音楽団くぷくぷは、
インドネシア伝統芸能団 HANA★ JOSS ハナジョス
ハナジョスの、ローフィーさんと、ひろみさんのユニット。
ハナジョスさんの・オフィシャルホームページはこちらから。
http://hanajoss.net/
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