影絵芝居と舞踊を見た後に、人形を作るワークショップ!
2月26日(日)
町田市、和光大学ポプリホール鶴川・3F 多目的室にて、
<インドネシア伝統芸能 ガムランと影絵芝居と人形作りワークショップ>が行われました。
私は、公演後のワークショップを
縁あり担当しました。
今回は、なんと!
ジャワの影絵芝居と舞踊を楽しんだ後、ウサギのワヤン人形をつくります!
ウサギなのは、今年が卯年だから。
人形を作った後、自分の人形を 舞台で実際に動かして遊べるのです。
ワークショップは、色々してきましたが、今回のように影絵芝居を見た後に、影絵人形をつくるなんて初めての経験でした。
今回、募集直後に定員に達したため、告知ができませんでした。
また、公演後のワークショップの参加人数も、初めての試みだったため、当日かなり混乱するかも?ということで、人数を抑えました。
そのため希望されるかた全員に、ご案内することができませんでした。
参加できなかった方。すみません。
今回の経験を踏まえて、また次回機会がありましたら、よりいい形でのワークショップができればと思います。
公演のチラシ
日時:2023年2月26日(日)
第1部 13:30~ ガムランと影絵芝居ワヤンクリの上演
・ジャワ舞踊「ボンダン」
・影絵芝居ワヤンクリ「太陽の子 Karna」
スミリール
人形遣い:スミヤント
舞踊:根津亜⽮⼦
演奏者:木村佳代、樋口なみ、さとうじゅんこ、山科勝司、後藤弓寿
第2部 15:00~ ワヤン人形作りワークショップ
講師/絵本作家 早川純子
参加費:無料
会場:和光大学ポプリホール鶴川・3F 多目的室
最寄駅:小田急線 鶴川駅「北口」から徒歩3分
主催:(一財)町田市文化・国際交流財団
協力:中村 伸・スミリール・早川純子
協力:町田市国際交流センター:詳細はこちら
第1部 ガムランと影絵芝居ワヤンクリの上演の様子
今回のイベントは二部に分かれていて、第一部はジャワ舞踊とワヤンクリの上演でした。
スミリールの根津亜⽮⼦さんのジャワ舞踊「ボンダン」
赤ちゃんをあやす、お姉さんの踊り。
スミリールのスミヤントさんによる、影絵芝居ワヤンクリ「太陽の子 Karna」
スミヤントさんは、インドネシアのジャワ出身ですが、日本語も堪能。
日本語で演じました。
<カルナ>という、武将が生まれる経緯をユーモアあふれる語りで演じられました。
<影絵芝居の内容>
太陽の神様のこども。カルナの出生のお話です。
訳あってカルナは生まれてすぐに、川に流されてしまいます。
でも大丈夫。
川下にいた、お爺さんとお婆さんに助けられ、大事に育てられます。
桃太郎の歌や寿限無も飛び出す、不思議な内容。
今回は、ガムランの演奏も豪華。
木村佳代さん、樋口なみさん、さとうじゅんこさん、山科勝司さん、後藤弓寿さんが
ジャワガムランの魅力ある演奏を盛り上げました。
(スミヤントさん曰く、バリのガムランは目がさめるけど、ジャワのガムランは眠っちゃうのだそう。)
小さいお子さんが多かったので、自由に動き回ったり。
おしゃべりしたり。泣き出したり。
のんびりした感じがとてもよかった。
私は別室でのワークショップの準備のため、途中だけちょっと覗くだけでした。残念。
第2部 ワヤン人形作りワークショップの様子
上演後、ウサギのワヤン人形を作りました。
当初、上演会場に終演後、机を並べて制作する予定でした。
が、ちょっと無理だよね。ということになりました。
会場の方達たちの機転と尽力があり、公演会場の隣の空きスペースに変更。
広々とした、ワークショップ会場になり、結果、よりいい形で行うことができました。
ワヤンの不思議なパワーだなあ。
ワークショップの準備は午前中から。
ワークショップの準備は、公演の準備と同じく午前中から行いました。
普段、工作をする工房ではなく、普通の会議室のため、材料を用意したり、並べたり。
机に新聞紙をかぶせたり。
結構準備に時間がかかるのです。
こちらの準備と、ワークショップは、今回の企画準備を担当したお一人。中村深樹さん。
町田市の町田国際交流センターの方々。
ボランティアの学生さんお二人。
などなど、たくさんの方たちが補佐してくださいました。
また、スミリールの小学生のお子さん。
Aさんも手伝ってくれました。(ワヤンにも当然ながらとっても詳しい)
Aさんは、午前中からいろいろ手伝ってくれました。
ホワイトボードに人形の作り方を描くのも、代わりに描いてくれたのです。
どこからが、早川で、どこからがAさんが描いたものかわかりますか?
参加者の様子や、時間配分が読めないので、人形の準備をしていった。
今回、当初上演会場でワークショップをする予定でした。
人形を見ながら、工作できるなんてサイコーだなと思いましたが、かなり混乱が予想されました。
*どんな年齢の方たちが参加するか?不明だったこと。
*制作にかかる時間が30分くらいだったこと。
*制作後に、つくった人形をスクリーンに映して遊ぶ時間も欲しい!
などなど、色々課題があったため、あらかじめ人形の形を事前に準備しました。
スマルタイプ、ふつうタイプ、ラクササタイプの三点
今回の人形は、透明素材の材料で作りました。
面白い影が、簡単に出るためです。
(本物のワヤン人形は、水牛の皮で作られて、細かい穴がたくさん開いていることで、美しい影が出ます。)
今年は卯年なので、うさぎの形にしました。
ワヤンの人形のかたちは複雑ですが、特徴がなんとなく表現できるようにアレンジしています。(ほんとかな)
左はスマルタイプ。
スマルは、ワヤンにいつも出てくる人気の道化。太ったお腹が特徴です。
真ん中は、普通タイプ。
お姫様にもできるし、戦士にもできるし。王様にもできるかな?
右はラクササタイプ
ワヤンにでてくる、ラクササ(鬼)をイメージしています。
うさぎの耳がライオンみたい。
ラクササの中でも、人気のあるチャキルという人形の形をモチーフにしました。
意外にも、このラクササタイプが人気で、一番最初になくなってしまいました。
そのため、あまりがなく下書きが写真に写っています。
出来上がりの見本色々
飾り付けの材料に、シールなどのすぐ貼れる、透明素材を準備しました。
また、油性マジックで、模様も描けます。
割り箸で、本体の持ち手。
手の棒をセロテープなどで固定しています。
今回、未消化だったのは、手の部分。
あまり出来上がりのパーツを用意するのは、どうかなあ??と、私自身は思っているので、細長く切った素材だけ用意しました。(本来なら、自由に形を自分で作ってもらいたい。)
実際の参加者が今回、小学生前のちびっこ師匠たちが多かった。
手の形のパーツなどを用意しておけばよかったです。
サポートの人たちが、手の形に切り抜いてくれたりと、補佐が必要でした。
今回のサポートの人が大勢いたこと。
みんなそれぞれ、ワヤン人形の形にくわしいかったので、乗り切れたと感じます。
他力本願な私。
スマルは、お腹がぽっこりしているのが特徴ですが、両手が片方の肩から出ているのも特徴。
ここは、ちょっとわかりにくかったかも。
『両肩から、手をつけてくださいね。』とか、声がけしたりした。
また、うさぎの耳のところを目にして、カエルみたいにした人もいました。
裏表の表情を変えることもできるのも楽しい。
ラクササタイプは、みんなどう飾るのかなあ?と、形を用意していてちょっと不安でした。
が、みんなそれぞれ面白い飾り付けをしていました。すごいなあ。
ちょっと早めにできた人は、ワークショップ会場の外の日向で、人形の影で遊びました。
この日はいい天気。
大きな窓から、明るい日差しがさしこんで、とてもいい感じ。
人形で遊ぼう!
影絵の幕に、出来上がった人形をうつしに行きました。
裏からも面白い〜。
ワークショップで、できた人形をそれぞれ幕にうつして遊びました。
光の調節などは、すっかりおまかせ。
まだ飾り付けをゆっくりしている人たちも、ワークショップ会場にいました。
公演会場の横に、ワークショップ会場が移動したことで、参加者それぞれのペースで動けるのが、よかったなあ。
みなさんお疲れ様でした。
お土産のグヌンガン
今回の公演とワークショプには、お土産を用意しました。
切り抜いて、色を塗ったり。
割り箸をつけてたりしても楽しめます。
家に帰ってから、作った人形と一緒に遊んでくれると嬉しいなあ。
いい機会をいただいて、ありがとうございました!
またどこかでできると楽しいな〜。
関連記事
今回のワークショップは、以前挿絵を担当した絵本。
「スマントリとスコスロノ」(福音館書店より)が縁で、公演のお手伝をしている<ムジカーザでガムラン>。
その企画をされている、中村伸さん、中村深樹さんからお声をかけていただきました。
また公演の企画をされているようなので、お楽しみに。
今までの公演の様子などはこちらのサイトをご覧ください。
ジャワの夜遊びのココロ
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